「学校裏サイト」と「スイーツ(笑)」
今年の携帯サイト・携帯コンテンツを改めて振り返ると、ある意味この2つが象徴しているのかもしれないな……と思ったりします。
今年は、モバゲータウンやケータイ小説など、一般層にも広く影響を与えるコンテンツ・サービスが、「着うた」「デコメ」などと違ってキャリアを通さない形でブレイクしたことによって、ようやく公式でない、携帯一般サイトが本当の意味で注目された年ともいえます。ですが、正直なところ携帯サイトの主な利用者以外には寝耳に水だったことが非常に多く、相当の反発や混乱を招いたのも確かです。
「学校裏サイト」もネット掲示板で多く発生している会社の愚痴が低年齢化したものであり、ネットでは決して特殊な例とは言い難いにもかかわらず、「ケータイ」と「未成年」というフィルタがかかったことでそれが見えなくなり、相当の衝撃を与える結果となりました(プロフもこれに近い形で、一時期「悪の権化」的な扱いを受けたのも事実)。総務省のフィルタリング強制化についても、出会い系の諸犯罪だけでなく、学校裏サイトに関する一連の報道が大きく影響していると考えて間違いないでしょう。
またネット流行語大賞2位となった「スイーツ(笑)」も、今年中盤まではほとんど話題にならなかったワードであったにもかかわらず(参照:kizasi.jpのグラフ)、ケータイ小説「恋空」が映画化し、ヒットしたことでPCネットユーザーのコア層が一気に恋空、ケータイ小説、さらにそれを面白いとする(ある意味、ネットユーザーの対極に位置する)若い女性層に対する反発が顕在化し、短い期間で一気にブレイクすることとなりました(参照:Amazon.co.jpの恋空のレビュー)。
こうした事からも改めて見えてくるのが、いかに携帯サイトやケータイ文化がこれまで知られていなかったということ、大人層だけでなく、PCでネットに親しんでいる層も、ケータイに対して興味も関心もなく、それゆえに彼らに対して相当の反感を持っているということです。正直なところ総務省のフィルタリング強制化要請に関しても、反発の声を上げるネットユーザーは少なく、それなりにメジャーな媒体で批判しているのを目にしたのは、私の記事と日経の岸氏の記事くらいです(他にもあったら教えて下さい)。
それだけに、今年ケータイ世代、ならびに携帯サイトの主要利用者について多くの情報が出回るようになったのはよかった事だと思います。正直、こんな情報を伝えようとする人は他にいないだろうと思って「大人が知らない携帯サイトの世界」の企画を出したのですが、先に「モバゲータウンがすごい理由」の企画が出ていた、というのは驚きました。さらに続けて「誰も知らなかったケータイ世代」「勝手サイト」と、携帯サイトの側面の情報を提供する本が次々と出てくれたのはよい流れであり、「今はそういう時期なんだな」ということを実感させられました。
来年は、一方的な誤解や偏見から生まれてしまった部分が大きいフィルタリング強制の影響が、ようやく盛り上がって健全化の方向に向かってきた一般サイトに対してどのような影響を与えるのかというのが非常に心配な所であります(下手をすると、単純に利用者が減ることで、再びスラム化する可能性もあると思ってます)。そのフィルタリングの方向を正しい方向に向かわせるにはどうすればいいかということについて、真摯に取り組んで行くのが携帯コンテンツ業界の努めでもあるでしょうし、私も何かしらの形で取り組んでいきたいと思います。
(参照1:この記事も、なんでケータイWatchではなくInternet Watchにしか掲載されていないのか理由が分からない)
(参照1:余談ですが、携帯サイト関連の情報はCnetが積極的で非常に強いです。携帯コンテンツの記事はビューが取れないので、メディア的には心配ですが…)
……で、年明け早々、色々とやらせて頂く予定。時期が来たら報告しますので。
それ以外にも携帯サイト・携帯コンテンツ、携帯サイト文化に関して、協力できることがありましたら、ぜひ連絡頂ければと思います(メール)。





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